蝶銀河お嬢様、なぐりあい宇宙。

銀河迷作劇場。

 『ニーソックス売りの少女』


「すいません、ニーソックス、ニーソックスはいかがですか」
吹雪が吹き荒れる冬の街に、1人の少女がいました。
彼女は名前もない、路頭に迷うニーソックス売りの少女なのです。
「暖かく、ピッチリとした素材で、俺はスーパーウルトラセクシィヒーローになれるニーソックス。現代の萌え必携アイテムニーソックスを買ってください」
しかし1年中気温が低く雪が降りつづけるこの街では、メイド服をみな着用しているので思ったようにニーソックスが売れません。
さらにこの街の支配者である「サージェント・メイドスキー伯爵」がメイド服以外の防寒具を禁止してしまったので、ますます売れなくなってしまったのです。
そういった経緯もあり、ニーソックス売りの少女は今にも凍え死にそうです。
そんな彼女に声をかける人がいました。
「お嬢さん、そのニーソックスを私に売ってくれないか」
身なりのいい紳士風の男でした。彼は少女に地下帝国紙幣で50万ペリカ程支払い、ニーソックスを購入しました。
「おお・・・これはまさしくニーソ。ではさっそく」
紳士はおもむろに手にとったニーソックスを被りました。するとどうでしょう。
彼の姿がみるみるうちに全裸にハイレグの変形水着姿に変わっていくではありませんか。
「脱着!(クロス・アウッ!)」
変身が終わると元紳士の変態仮面は、少女に若本規夫ボイスで話しかけました。
「少女よ、礼をいうぞ。これで再び正義を行うことができる」
彼はやたらと渋いニーソックス面で、優しく言いました。
「では、さらばだ」
「待って、変態さん。あなたは、一体なにをしてる人なの?」
少女のその言葉に、被ったニーソックスがにやりと笑顔を浮かべます。
「まあ・・・人助け、みたいな仕事かな」
そういって変態仮面は去っていきました。
ニーソックス売りの少女は、受け取った50万ペリカで外出ティケッツを購入し、街を抜け出し幸せに暮らしたそうです。
その後、彼女は風の噂で聞きました。あの街の、サージェント・メイドスキー伯爵が何者かに打ち倒されたということ。
そして、伯爵の頭にはニーソックスが被らされていたことを・・・。
少女は、思います。あの変態さんは、今も世界のどこかで人助けをしているのだろうと。
今日もどこかで、変態仮面
「私・・・あなたの正体を知っています」
棒読みだった。
                                     <完>










とりあえず久々に更新してみた。ついでに何か思いついたんで書いてみる。


更新が途絶えてました、1月ほど。今は反省している。だが私は(ry


なんというか、あれですね。日記として考えるからよくないんですね。
思うままに走り書くネタ帖と思えば、更新もペースが早くなるのではないでしょうか。


色々あったんで、近況報告もします。いつか。